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新鮮胚移植のメリットについて
2023-09-28
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは、院長の関 守利です。
今回は、新鮮胚移植の新しい治療の方向性についてのお話です。

近年、米国、ヨーロッパでは新鮮胚移植がメインです。
2020年の欧州ヒト生殖医学会 IVF/ICSIの卵巣刺激ガイドラインではアンタゴニスト法メインの推奨になっていました。新鮮胚移植を基本としているホルモン刺激による低反応群、正常反応群、蒿反応群ともに、アンタゴニスト法を第一優先として考え、低反応群に対しては、アゴニスト法を考慮するとしています。このガイドライン沿って当院では2022年4月~現在まで、レコベルを使用したアンタゴニスト法による新鮮胚移植を多く実施しました。
2022年11月の日本生殖医学会のランチョンセミナーでこの成果を「今こそ新鮮胚移植に戻る」との演題で発表しました。ホルモン補充周期による融解胚移植の副作用としての妊娠高血圧症、子癇前症、癒着胎盤などの増加が近年明らかになり全胚凍結治療は全ての患者に適応するのではなく全胚凍結の利点が明らかな適応に限定すべきであると多くの論文で結論づけています。

これはその成果を示した2022年度のセキールレディースクリニックの体外受精胚移植の成績の速報値です(治療成績ページ)。新鮮胚移植をすることにより妊娠成立までの期間が短縮しています。言い換えれば受診してから妊娠するまでの時間が早くなるということです。
また、融解胚移植においてセキールレディースクリニックは、40歳以上の患者様がよく妊娠しているという患者様のご評価をいただいています。今までに40~45歳の出産例は多々ありますし、46歳で5人の出産例があり、47歳、48歳の出産例、2023年には50歳の患者様が出産されました。
当院では、不妊治療に長年携わってきたベテラン医師が、セキールにある多くの治療法の中から患者様に合ったテーラーメイド医療を選択し、ご提案して治療を開始して成果を上げています。
これからもスタッフ一同、患者様がお子様を欲しいという気持ちに寄り添い、話し合いを重ねながらサポートしてまいります。
セキールレディースクリニック
〒370-0841
群馬県高崎市栄町17−23
TEL:027-330-2200
・婦人科
・漢方外来
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