スタッフブログ
2018.08.03
日本受精着床学会総会に行ってきました
こんにちは、医師の伊吹です。
7月26日(木)、27日(金)と日本受精着床学会総会(於:幕張メッセ)に行ってきました。診療業務が縮小してしまい、患者様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。
つい2日前までの猛暑に比べれば、いくらか気温は下がったものの、それでもまだ溶けてしまいそうな暑さで、かなりきつかったです。それでも診療に少しでも役立つことを勉強してこようと、院長、望月先生、小原先生、私の4人で頑張ってきました。
毎年毎年、生殖医療は新しい話題、治療法が出てきて、1~2回学会に参加しなかっただけで浦島太郎状態になってしまう感じがします。産婦人科の他の分野や他の診療科でもそうなのでしょうが、生殖医療は特に進歩が速い気がします。
[写真]Dr.Smitzの講演を熱心に聴く院長
さて、今年の学会で気になった話題は、慢性子宮内膜炎です。良好胚を何回もどしても着床しない患者さんのなかには慢性の子宮内膜炎の方がおり、そのため着床が起こらない。これを抗生物質や、乳酸菌製剤を投与し治療すると着床率、妊娠率が上がるということです。
以前より当院では、体外受精胚移植の反復不成功の患者さんに子宮鏡を行い、子宮内膜炎のある方に抗生剤による子宮内洗浄を行い、妊娠率をUpさせる治療を行ってきましたが、それの更なる進化版といったところでしょうか。
6月から当院でも慢性子宮内膜炎の検査(子宮内膜組織を採取し、それを特殊染色し、間質という場所にCD138陽性細胞があるかないかで判断します。)を開始しています。もう既に検査を受けられ、治療を開始している方もいらっしゃいます。
詳しくお知りになりたい方は医師にご相談ください。
少しでも皆さんのお役に立てるよう、これからも努力していきます。
2018年8月3日 9:00 AM | カテゴリー: スタッフブログ